活動内容・国

フィリピン/支援地域紹介

Philippines

28カタグワン・センター

活動地域 イフガオ州
支援開始年 1995年
センター運営団体 セントメリー・マグダレン教区


協力センター28は、2020年5月をもって自立しました。自立についてはこちらでご報告しています。

支援地域の状況

センター事務所のあるラガウェ町は、首都マニラの北およそ250kmに位置する、イフガオ州の州都です。主にアヤガン族という少数民族が住んでいます。
人々は山中の傾斜地の痩せた畑でトウモロコシ、イモ、野菜を栽培しています。
センターが活動する村々での移動手段は、徒歩しかありません。農民は山道を往復6時時間かけて農産物を町へ運び、生活必要品を担いで村へ上がってきます。
このような厳しい生活状況のため、チャイルドの家庭の平均月収は2,219ペソ(およそ4,440円、2007年現在)と、大変低いのが現状です。
センターのこれまでの活動の成果として、チャイルドたちの内、栄養不良の子どもの割合は13%までに減りました。しかし、干ばつや台風で作物が被害を受けると、収入が減り、食事がとれず栄養不良の子どもが増えたり、学校を休みがちな子どもが増えます。
安全な水を使える家庭は69%、センターの支援でトイレのある家は62%になりました。しかし電気を利用する世帯は8%と、まだ限られています。

子どもの教育状況

フィリピンの教育制度は幼稚園(1年間)、小学校(6年間)とジュニアハイスクール(4年間)、シニアハイスクール(2年間)からなります。(K to 12と呼ばれる新しい教育制度の導入により、基礎教育期間が10年から12年に延長されました。)
学費は無償ですが、文房具や制服、交通費やお昼ご飯は自己負担で、これらが準備できなくなるため学校に通えなくなる子どもたちがいます。

センターの取り組み

センターは、チャイルドたちへの教育支援、補食サービスなどによる栄養状態の改善、また町の保健所と協力して、基本的な医療サービスが受けられるように活動しています。
僻地のため、様々な機会や経験の限られる子どもたちが、勉強の意欲を高められるように、またアヤガン族独自の文化への誇りを持つように、サマーキャンプなどの活動を行っています。