教育や保健・栄養、自己啓発など、子ども一人ひとりに必要な支援を提供し、健全な成長を支えます。教育が貧困から抜け出す唯一の道となる子どもも少なくありません。教育を長期的に支えることによって、子どもたちの人生を大きく、明るく変えます。
スポンサーシップ・プログラムが最終的に目指すのは、子どもたちが成長することとともに、地域が支援から自立することです。支援がなくなっても地域の生活が改善されていく仕組みができるよう、家族の生活改善や住民主体の組織づくりなどの活動を行います。


1975年より支援を開始し、43年にわたって活動しています。チャイルドの内面的な成長を含め包括的な支援を行っています。また、地域の自立を目指して、生活改善のための支援を行っています。

2015年4月に起こった大地震によって校舎の多くが倒壊するなど、学習環境が大きく損なわれました。子どもたちが安心して勉強を続けることができるよう、教育を最優先にした支援を行っています。

チャイルド・ファンド・インターナショナル(米国)と協力して2006年から支援を開始しました。支援を受ける子どもを乳幼児期、学齢期、青年期の3つのライフステージに分けて、活動を実施しています。


大変な環境の中で暮らすフィリピンの女の子たちの助けになればと思って、支援を始めました。資格試験に備えて勉強を続けている間、手紙のやりとりを通じてつながっていたチャイルドの存在が大きな心の支えでした。日本の私たちが支援する側、アジアの子どもたちが支援を受ける側というような、一方的な関係ではないと思っています。「訪問の旅」に参加して実際にチャイルドのマルビクさんに会った時、マルビクさんだけでなくお母さんもすごく喜んでくれました。受け入れられていると感じることができ、支援できてよかったと思いました。

廣田さんは2017年2月に実施した「フィリピン訪問の旅」に参加し、マルビクさんに直接会うことができました。

スポンサーシップ・プログラムで私を支援してくれる廣田さんに感謝しています。ご支援によって勉強を続けることができますし、廣田さんが応援してくれるから勉強をがんばろうと思えます。またいつか会えることを願っています。
1975年の支援開始以降、32,000人以上の子どもたちがスポンサーシップ・プログラムの支援を受けてきました。
子どもたちがどのような支援を受け、どのように成長し、どのように夢を実現していったのかをご紹介します。
フィリピンの農村地域に暮らす女の子のメイ。父親の収入は少なく、質素な家に家族4人で暮らす生活はとても厳しいものでした。発展途上国では、経済的理由によって小学校を卒業できない子どもも少なくありません。「メイには勉強を続けて欲しい」という両親の強い希望により、メイは9歳の時にスポンサーシップ・プログラムの支援を受けることになりました。
幼いころから病弱だったメイは10歳の時に、腹部の重い病気にかかってしまいます。両親には費用が高額な手術を受けさせるような余裕はありませんでしたが、支援によって、手術を受けることができました。無事に学校に戻ったメイは補食プログラムなどの支援を受け、体力を回復させ、勉強を続けることができました。健康を維持して小学校を卒業し、ハイスクールにも進学して優秀な成績で卒業することができました。
ネパールに暮らすリンマヤは10歳の時、支援を受けるチャイルドになりました。地域の他の子どもたちと同じように、家庭の収入は少なく、とても厳しい生活を強いられていました。両親を助けるため、水汲みや薪集め、幼いきょうだいの世話などたくさんのお手伝いをしなければなりませんでした。それでも、「友だちの病気を治してくれたから」と、看護師になることを夢みて、一生けんめい勉強していました。
リンマヤはスポンサーシップ・プログラムの支援によって勉強を続けることができ、無事、修了認定試験という難関試験に合格しました。現在は勉強を続けながら識字教室の先生として、字が読めない地域の女性たちに読み書きを教えるアルバイトもしています。得られる収入は決して多くはありませんが、家族の生活を支えています。「スポンサーさんの名前はずっと忘れません。手紙をもらってとても嬉しかったです。ありがとうございました」とリンマヤは話します。
ニメシャはスリランカの地方に暮らしている12歳の女の子です。脳性小児まひにより、発達の遅れと身体に障がいがありました。父親の収入が十分ではなく、家族は貧しい生活を強いられていました。ニメシャに必要な療育を受けさせることも難しく、車イスを買うこともできませんでした。ニメシャは家から出ることすらできず、することのない生活を送っていました。
2012年からスポンサーシップ・プログラムの支援を受けるようになり、ニメシャは生活面でも精神面でも支えられました。今では車イスもあり、定期的なケアも受けています。また、スポンサーさんからの励ましもあり、ニメシャは足を使って絵を描くようになり、笑顔が増えました。今では家族の支えとともに、以前よりも充実した生活を送っています。
スポンサーシップ・プログラムでは、ご支援いただくチャイルドの性別や暮らす国をお選びいただけます。

ご支援いただくチャイルドの写真や情報が掲載されたプロフィールをお届けします。スポンサーハンドブックなどの資料もあわせてお送りします。

ご支援いただくチャイルドからご挨拶のお手紙が届きます。また、フィリピンとネパールのチャイルドからは1年に1回、季節のカードが届きます。

成長記録には、一年間の報告などが書かれており、チャイルドの成長を見守ることで、支援の成果を実感することができます。

チャイルド・ファンド・ジャパンの1年間の活動をまとめた年次報告書をお届けします。また、年に2回発行する機関紙「SMILES」も定期的にお送りします。
以下のビジョン(目標)、ミッション(使命)に基づいて活動します。
すべての子どもに開かれた未来を約束する国際社会の形成
生かし生かされる国際協力を通じて子どもの権利を守る





1975年、フィリピンで支援を開始しました
チャイルド・ファンド・ジャパンは1975年に日本のNGOの草分けとして活動を始め、43年間アジアの子どもたちへの支援を行っています。そもそものはじまりは第二次世界大戦後、アメリカの民間団体であるキリスト教児童基金による日本の戦災孤児への支援の開始までさかのぼります。
1974年までの26年間、日本側の窓口として支援を受けてきましたが、アメリカからの支援を辞退し、受けてきた善意をアジアの貧しい子どもたちの支援という形で「順送りの恩返し」をすることを決めました。このようにして始まった活動が、2005年にチャイルド・ファンド・ジャパンとなって現在も続いています。
- 支援を受けるチャイルドはどのように選ばれるのですか?
- 貧しい地域の中でも特に貧しく、支援の必要度が高い子どもたちが選ばれます。
フィリピンとスリランカでは、支援を受けるチャイルドの家庭の経済状況が一定の基準を下回っていることが条件となります。
- スポンサーになったら、手紙を書かなくてはいけませんか?
- いいえ、必ず書かなければならないわけではありません。
手紙のやりとりをせずに、チャイルドの成長を見守ってくださるスポンサーの方も多くいらっしゃいます。
- 手紙は日本語で書いてよいでしょうか?
- はい、日本語で書いてくださってかまいません。英語の翻訳文を添えてチャイルドに送ります。
また、英語でお手紙を書いていただきますと、お届けまでの時間が短くなり、さらに事務経費の削減につながります。
- 支援を続けなければならない最低期間はありますか?
- ありません。ただし、チャイルドの成長を実感していただくためにも、できるだけ長期間のご支援をお願いしています。
支援の継続が難しくなった際には、東京事務局までお知らせください。ご支援いただいているチャイルドには新しいスポンサーを紹介します。
- チャイルドはいつまで支援を受けますか?
- 基礎教育修了(または支援終了年齢に達したとき)とともに、スポンサーのご支援を離れることになります。
また、「転居」、「退学」、「結婚」、「家庭の経済的自立」、「地域の自立」などの理由で、途中でご支援を離れる場合があります。チャイルドが支援を離れる場合は、ご連絡いたします。