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災害に強い学校づくりが進んでいます

外務省日本NGO連携無償資金と皆さまからのご支援により、ネパールのシンドゥパルチョーク郡で、「災害に強い学校づくりプロジェクト」を実施しています。支援の一つとして、2015年の大地震で被害を受けた学校で、耐震性の高い校舎の再建を行っています。


建物の内壁と天井のモルタル塗装が完了したところです

建設工事を開始してから約6ヵ月が経ち、1階と2階をつなぐ階段や窓もできあがってだんだんと完成が近づいてきました。校舎には6つの部屋がつくられ、そのうちの一つは図書室になります。図書室におく本を選ぶにあたっては、5年生から10年生の代表の生徒たちから聞き取りを行い、子どもたちの意見を取り入れました。

校舎の建設に加えて、周辺の設備を整える工事も行っています。校舎の正面と裏側には、擁壁を設置しています。この地域の土地は赤土で、水に流れやすい性質を持っていることから、土砂の流出を防止することが目的です。


校舎正面に設置された擁壁

教職員や保護者、自治体職員などで構成される学校運営委員会(SMC)は、校舎裏側に土砂崩れ防止用の植物を、また、正面の擁壁に沿って花などを植える計画を立てています。

また、グラウンドと校舎をつなぐ階段もつくっています。全体の半分以上が完成しており、このあと手すりが設置されます。以前は急な斜面でしたが、階段ができることで、小さい子どもたちも、グラウンドと校舎を安全に行き来することができるようになります。


階段の工事も順調に進んでいます

11月の完成を目指して、今後は、校舎周りの地面の舗装や教室で使用する備品の設置などを進めていきます。