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フィリピンで学校の対面授業が全面的に再開しました

フィリピンでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年3月から対面授業が休止となり、子どもたちは2年以上にわたって、自宅で課題の冊子に取り組む「モジュール学習」という方法で、勉強を続けていました。

その後、対面授業の試験実施などを経て、今年8月の新学期からは対面授業が再開しましたが、クラスを2つのグループに分けて、片方は1週目に対面授業で2週目は自宅学習、もう片方はその反対といったように、部分的な対面授業実施となった学校も少なくありませんでした。

このように、教育の機会がしっかりと保証されずにいたフィリピンですが、今年11月に入り、教育省から完全な対面授業再開が宣言され、ようやく子どもたちも待ち望んでいた学校生活が戻ってきました。


しかし、2年以上の自宅学習は、子どもたちの中に大きな教育の空白を生み出しており、対面授業に対して遅れがちになってしまう子どもたちもいます。そうした子どもたちに対して、チャイルド・ファンド・ジャパンでは補習授業を行うなどし、再開した対面授業にしっかりとついていくことができるように支援しています。

また、例年行っている学用品の配布も行い、家庭の経済的負担を軽減することで、子どもたちが学校に通い続けることができるようにする支援も続けています。マスクや消毒液などの感染予防キットも同時に配布し、再開した対面授業での感染予防にも取り組んでいます。

チャイルド・ファンド・ジャパンでは、これからもこうした支援を続け、コロナ禍で失われてしまった子どもたちの教育の機会を取り戻すため、活動していきます。