【ウクライナ緊急支援】終わらない戦禍の中、中長期を見据えた支援を続けています
ウクライナの人道危機は、2022年2月の攻撃開始から3年以上がたちました。現在もなお、戦闘は続いており、2025年5月には、ウクライナの首都キーウが過去最大級の攻撃を受けたとされるなど、厳しい状況が続いています。支援を必要とする人は、ウクライナ国内だけでも1270万人。これ以外に国外に避難する難民が680万人いるとされています。
チャイルド・ファンドは、メンバー団体であるチャイルド・ファンド・ドイツ、WeWorld(イタリア)を中心に、ウクライナ(首都キーウやハルキウなど)および隣国モルドバで人道支援活動を続けています。水と衛生、避難所支援、教育、心のケアなど、多方面から包括的な支援を行っています。

水の支援に関しては、攻撃によって水道インフラが深刻な被害を受けており、水道施設への資材提供や、病院や医療機関の給水・排水設備の修復を行っています。また、病院や家庭には衛生キットや清掃用品を配布し、健康を守るための支援も実施しています。
避難所や生活場所の支援では、人間らしい生活が送れるように避難所の設備を整えるだけでなく、攻撃で損傷した民家を修理するための資金援助も行い、自宅で暮らす人々の生活環境の回復も目指しています。冬季には、防寒着やヒーター支給といった、越冬支援も行っています。

また、学校には、空爆から避難するための防空シェルターを設置する工事を進め、子どもたちが安心して学べる環境づくりを支えています。さらに、地雷の危険について学ぶための啓発活動も行っており、子どもたちが安全に過ごせるようサポートしています。
心のケアにも力を入れており、地域のセンターや女性支援スペースで、子どもや女性を対象にした心理的支援を提供しています。トラウマケアが行える人材の育成といった、スタッフの能力強化や支援の持続性を目的とした取り組みも進めています。

今後もこの人道危機が続くと予想される中、チャイルド・ファンドは、目の前の命と生活を守る物資支給だけでなく、上記のような、生活インフラの修復・整備、人材育成といった中長期的な支援も進めていきます。引き続き、子ども、高齢者、障がいのある人々といった、特に支援を必要とする人々を優先しながら、支援を行います。
一人ひとりの命と尊厳を守るため、引き続き皆さまのご支援をお願いいたします。