【スリランカ豪雨緊急子ども支援】ヌワラエリヤ県、プッタラム県で、地域住民とともに子どもたちの学びを取り戻す支援を進めます
2025年11月末、スリランカを襲ったサイクロン「ディトワ」による豪雨被害で、支援地域の子どもたちの生活は深刻な影響を受けています。チャイルド・ファンドは、被害が大きかったバッティカロア県、トリンコマリー県、プッタラム県、ヌワラエリヤ県、ムライティブ県で食糧支給などの緊急支援を行いました。これらの地域での支援は、各国のチャイルド・ファンドのメンバー団体と連携して行っていますが、特に、チャイルド・ファンド・ジャパンの支援地域であるヌワラエリヤ県とプッタラム県では、学校を中心とした教育支援に力を入れていきます。
サイクロン被害により、ヌワラエリヤ県とプッタラム県では多くの学校が浸水・損壊し、校舎や設備の使用が困難な状態となりました。学用品を失った子どもたちも多く、学びの機会を保障するには環境整備が急務です。

チャイルド・ファンドは、両地域の学校を対象に、以下のような教育を取り戻すための支援を実施します。
地域の人々とともに、子どもたちの「学ぶ場」を取り戻す
サイクロンで損壊した学校では、浸水した教室や散乱した泥のために授業が再開できず、多くの子どもたちが学ぶ場を失いました。チャイルド・ファンドは、学習環境を確保するための環境整備として、地域の保護者や若者グループ、女性グループ、障がいのある人々も含めた住民と協力し、大規模な清掃活動や修繕作業を行います。泥にまみれた教室を元の状態に戻し、衛生設備が機能するようトイレや手洗い場の修復も進める予定です。
さらに、被災によって壊れた遊び場や校庭、図書室や理科室などの学校設備の復旧も行います。子どもたちが外で体を動かしたり、本を読んだりしながら心を落ち着かせられる場所を取り戻します。
今回の支援活動では、作業に参加した人々に対し、現金や食糧を提供する取り組みも行います。作業をする地域住民も今回のサイクロンの被災者です。現金や食糧支給によって、被災家庭の生活を立て直す支援にもつなげていきます。

子どもたちの心を支えるために
今回の豪雨は、子どもたちに大きな恐怖や不安を残しました。豪雨、洪水、家の損壊、避難生活など、心に深い傷を抱える子どもも少なくありません。
そこでチャイルド・ファンドは、子どもたちに寄り添う教師のケア能力を高める研修を実施します。研修では、子どもの感情や人との関わりを育むための学びと、災害後に心のケアを行うための基本的な対応方法を取り入れ、学校全体で子どもたちの心の健康を支える体制づくりを進めます。

将来の被害を抑えるために~災害に強い学校づくり
失った教育環境を取り戻すだけではなく、学校と地域コミュニティが連携して防災能力を高め、将来的な被害を最小限に抑える取り組みも進めていきます。
学校では、教師や保護者、生徒たちと一緒に危険箇所を洗い出すハザードマップづくりを実施し、災害時にどう行動すべきかを明確にする学校防災計画の作成・更新を支援します。また、避難訓練を定期的に行い、学校の安全委員会を組織することで、子どもたちが主体的に防災に取り組める仕組みを整えます。さらに、応急手当の講習など、災害時に役立つスキルも学校で学べるようにします。

これらの取り組みを通じて、子どもたちが安心して登校できるだけでなく、災害が再び起きた際に地域全体で子どもを守れる体制づくりを目指します。
ヌワラエリヤ県とプッタラム県の子どもたちは、少しずつ日常を取り戻し始めています。しかし、学ぶ場や心の安定を取り戻すには、まだ多くの支援が必要です。チャイルド・ファンドは、現地の人々と協力しながら、半年間におよぶ子ども中心の緊急・復興支援を続けていきます。どうか引き続き、被災した子どもたちとその家族のために、ご支援をお願いいたします。


