チャイルド・ファンド・ジャパン

緊急支援

【ウクライナ緊急支援】氷点下の冬を越えるために。子どもたちの防寒・安全を守る支援

2022年の大規模侵攻開始から続くウクライナの人道危機は、いまなお深刻な状況にあります。国内では1,270万人が支援を必要としており、避難生活を余儀なくされている人々も370万人、そのうち190万人が子どもたちです。厳しい冬を迎える中、インフラへの度重なる攻撃により、ウクライナのエネルギー発電能力の50%以上が停止しています。ハルキウに住むある母親は、「爆撃で窓が粉々に割れ、木の板で塞ぎましたが、家の中は真っ暗で寒いです。子どもたちは『こんなこといつになったら終わるの?』といつも聞いてきます」と、その苦境を語ります。

暖房や電力の供給が制限される中、子どもたちが安心して過ごせる環境の確保が急務です。チャイルド・ファンドは、発電機や代替暖房を備えた19ヵ所の「子どもの安全な居場所(Child-Friendly Space)」を運営し、子どもたちが定期的に温かい場所で遊んだり、学んだりすることができるようにしています。ここ最近の6ヵ月で1,500人以上の子どもたちが支援を受けました。また、100軒以上の被災した住宅の修繕支援を行うとともに、シェルターや保健所の暖房・給水システムの維持を支援することで、衛生と尊厳を守るための基盤づくりを進めています。

さらに、戦闘が激しい前線地域などでは、障がいのある子どもがいる家庭、多子世帯、ひとり親世帯など、特に弱い立場にある家族を対象にバウチャー(商品券)を配布しています 。このバウチャーは地域のスーパーマーケットで食料や日用品の購入に使用することができます。

また、長期化する戦争に加え、寒さや暗闇、頻繁な空襲警報は子どもたちの精神面に深刻な影響を与えています。夜驚症(睡眠中に突然叫んだり、パニックになったりする睡眠障害)や不安症状を抱える子どもが増える中、チャイルド・ファンドは、専門チームによる心のケアの支援を提供し、子どもと保護者の心の健康を支えています。

そして、雪に覆われ視界が悪くなる冬場は、地雷の危険性がさらに高まります。そのため、冬の環境に合わせた地雷啓発セッションを実施し、子どもたちが自分の身を守れるよう指導を行っています。

ウクライナの子どもたちは、戦時下での生活がすでに丸4年目になろうとしています 。これからも、教育へのアクセスを確保するため、安全な居場所を拡大するとともに、住宅の防寒支援、障がいのある子どもたちへの支援、地雷の啓発セッション、水道システム復旧などを強化していく予定です。絶え間ない脅威の中でも、子どもたちが「温かさ」と「希望」を失わずに過ごせるよう、チャイルド・ファンドはこれからも現地のニーズに即した包括的な支援を続けていきます。