活動内容・国

フィリピン/支援地域紹介

Philippines

51リホック・バタ・デベロップメント・センター

支援開始年 2006年
協力パートナー ミンダナオ・リソース・インスティチュート

支援地域の状況

フィリピン、ミンダナオ島のサンボアンガ半島の北端に位置するディポログは「西ミンダナオ島の玄関口」と呼ばれ、北サンボアンガ州の州都でもあります。
港の近くを除いては緑が濃い農村地帯が広がり、主にトウモロコシや米、ココナッツを生産しています。
地域にはキリスト教徒とイスラム教徒、少数民族のソバニン族が暮らしています。支援地域は町から乗合バスで40分程のところにある小さな農村で、人々は小作人か、不定期雇用の農業労働者として収入を得ています。ゴミ捨て場で換金できるものを拾って生活する人々もいます。
月の平均収入は2,100~3,000ペソで、国の定める最低生活費(6人家族が1ヶ月暮らすのに必要な最低限の経費)である12,500ペソを大きく下回っています(1ペソ≒2円;2011年現在)。1日3回の食事を取れない家庭もあり、子どもたちの約3割は栄養不良です。
地域には小学校が3校、ハイスクールは1校ありますが、収穫期には家族を助けるため、学校に通わずに働く子どもも多く、未就学や学年の遅れ、ドロップアウト(中退)の問題が絶えません。

子どもの教育状況

フィリピンの教育制度は幼稚園(1年間)、小学校(6年間)とジュニアハイスクール(4年間)、シニアハイスクール(2年間)からなります。(K to 12と呼ばれる新しい教育制度の導入により、基礎教育期間が10年から12年に延長されました。)
学費は無償ですが、文房具や制服、交通費やお昼ご飯は自己負担で、これらが準備できなくなるため学校に通えなくなる子どもたちがいます。

センターの取り組み

2006年に支援を開始し、子どもたちの教育と衛生環境を整えることを当面の目標としています。スポンサーの皆さまからの支援で、教育支援や栄養改善プログラムを行います。
また親たちには職業訓練などを実施して人々の生活改善に取り組みます。そして将来的には親たちで組織を運営し、自らの力で子どもたちの成長を支えられるよう、自立に向けて活動していきます。