活動内容・国

フィリピン/センター紹介

Philippines

52チルドレンズ・エドゥケーション アンド・ウェルフェア・アシスタンス

活動地域 ダバオ・デル・ノルテ州
支援開始年 2014年
センター運営団体 ダバオ医科大学財団 プライマリーヘルスケア研修所

支援地域の状況

ダバオ・デル・ノルテ州は、フィリピン南部ミンダナオ島のほぼ中央に位置します。政府が示すこの地域の貧困ライン(生活に必要な最低限の物を購入することができる収入水準)は、一人あたり年間で20,841ペソ(およそ48,800円)ですが、州全体では全人口の33.4%が貧困ラインを下回っています。支援地域は海抜800メートルの高台に位置し、主な産業は農業です。ココナツやカカオ、トウモロコシのほか、バナナ、マンゴーなどのトロピカル・フルーツ、裏作として米やサツマイモなどが栽培されています。

支援対象になるチャイルドの家庭の多くは農業に従事していますが、収入は非常に少なく、支援開始時点(2014年6月)の平均収入は、政府が示す食糧貧困ライン(最低限の食料を購入することができる収入水準。ダバオ・デル・ノルテ州では一人あたり年間で14,497ペソ)を大きく下回っています。貧困の問題が根強いため、わずかな収入は子どもの教育よりも、家族の食糧や生活物資の確保に優先されてしまいます。また、食事の量や質が保てないために、子どもたちの栄養不良の問題も深刻です。さらには、地域の保健サービスや衛生環境が十分でないことから、デング熱やマラリア、結核や貧血を患う子どももいます。学校の水道設備やトイレも十分ではありません。

子どもの教育状況

フィリピンの教育制度は幼稚園(1年間)、小学校(6年間)とジュニアハイスクール(4年間)、シニアハイスクール(2年間)からなります。(K to 12と呼ばれる新しい教育制度の導入により、基礎教育期間が10年から12年に延長されました。)学費は無償ですが、学用品や制服、交通費や昼食は自己負担で、これらが準備できずに学校に通えなくなる子どもたちがいます。

センターの取り組み

2014年6月から、現地の協力センター(「センター」と呼びます)を拠点に、地域のニーズに合った包括的な支援を行っていきます。特に、1.子どもの成長、2.家族の生活改善、3.住民主体の組織作りの3つを重点分野としてアプローチし、貧困の中で暮らす子どもが元気に成長し、家族や地域の人々が自分たちの力で問題を解決する力を身につけられるよう、取り組んでいます。

子どもの成長:

チャイルドたちが安心して学校に通えるように学用品や、通学のための登録費用などを支給します。また、子どもの権利を学ぶための自己啓発プログラムと、チャイルドや家族の健康を守るための定期健康診断や歯科検診を実施します。栄養状態を調査し、必要なチャイルドには栄養指導を行います。

家族の生活改善:

親を対象にした保健・衛生や栄養改善、家庭菜園に関するセミナー、子どもの権利や家族関係を見直す自己啓発プログラムを実施します。

住民主体の組織づくり:

生活改善への取り組みが継続して実施されるための住民主体の組織作りのため、親たちに組織に関する説明を開始します。また地域の行政にセンターが実施するスポンサーシップ・プログラムが行政との協働プロジェクトであることを理解してもらうプログラムを実施します。