チャイルド・ファンド・ジャパン

最新ニュース

フィリピンで、チャイルドの代表が集まる「子ども会議」を開催しました

フィリピンで実施している「みんなで守る 子どもの権利プロジェクト」。2026年3月に、プロジェクトの活動として、「子ども会議」を開催しました。フィリピン国内8つの支援地域から選ばれた子どもたち16人が集まり、子どもの権利について学びながら、将来の地域リーダーとしての力を育むためのさまざまな活動に参加しました。

フィリピンでは、貧困によって教育を受ける権利が十分に守られていない子どもがいるほか、子どもへの暴力やいじめ、オンライン上での性的搾取、自然災害など、さまざまな課題が子どもたちを取り巻いています。こうした課題に対応するためには、子ども自身が権利について理解し、声を上げられるようになるとともに、大人たちも子どもの権利を尊重する環境をつくることが重要です。今回の子ども会議では、リーダーシップやレジリエンス(困難や逆境を乗り越える力)、金融リテラシー、オンラインでの安全などをテーマにしたセッションを実施し、地域のリーダーの育成を目指しました。

まず、リーダーシップとレジリエンスのセッションでは、子どもたちがグループワークやロールプレイを通して、より良いリーダーのあり方について考えました。自然災害への備えについても学び、地域のハザードマップづくりにも取り組みました。

つくったハザードマップを発表する子どもたち

その後、お金や貯蓄について学ぶセッションも行いました。子どもたちは貯金箱づくりを楽しみながら、お金の管理や計画的な資金活用の重要性について理解を深めました。こうした学びは、地域の子ども組織で活動を行う際にも役立てられていきます。

貯金箱づくりの様子

オンラインの安全に関するセッションでは、フィリピンで深刻な問題となっているOSAEC(オンライン上での子どもの性的虐待および搾取)やインターネット上のいじめについて学びました。子どもたちは、危険から自分自身を守る方法を考えるとともに、他の子どもたちや地域の人々へ注意を呼びかけるためのメッセージづくりにも取り組みました。

オンラインの安全についての講義を聞く子どもたち

また、今回の会議では、ネパールの支援地域の子どもたちとのオンライン交流会も開催しました。お互いの学校生活や地域の様子、スポンサーシップ・プログラムの活動内容について紹介し合ったほか、オンライン上の安全や子どもの権利について意見交換を行いました。国や文化の違いを超えて交流することで、子どもたちは国際的な視野を広げることができました。

ディスプレイの向こうのネパールの子どもたちに質問を投げかけました

参加した子どもたちからは、

「ネパールの子どもたちと直接話せたことが特に印象に残った」
「自分の考えを表現する力が身についた」
「学んだことを地域に戻って他の子どもたちにも伝えたい」

といった声が寄せられました。防災やいじめ防止に関する活動を地域で行いたいという意欲も聞かれ、会議を通して子どもたちの主体性やリーダーシップが大きく育まれたことがうかがえます。

今後は、それぞれの地域に戻った子どもたちが学びを共有し、より多くの子どもたちや大人たちとともに、子どもの権利が守られる地域づくりを進めていきます。