チャイルド・ファンド・ジャパン

最新ニュース

フィリピンで発生した台風の被害について(1月28日追記)

12月16日~17日にかけて、大型の台風22号がフィリピン中部のビサヤ地域を直撃し、住民や家屋に大きな被害が発生しています。20万世帯、78万人以上がこの台風の影響を受け、洪水、家屋の倒壊、停電、電話の不通、道路の通行止め、学校の一時休校などが各地で発生しています。

チャイルド・ファンド・ジャパンの支援地域としては、西ネグロス州(センター24)、ギマラス州(センター30)、イロイロ州(センター41)の地域が最も大きな被害を受けていると予想され、東ミサミス州(センター48)、北サンボアンガ州(センター51)についても、現在、状況を確認中です。

また、チャイルド・ファンド・インターナショナルが支援する地域サン・ホアキンでは、1,000棟以上の家屋が被害を受け、1,700人以上が避難所などでの生活を続けています。

チャイルド・ファンド・ジャパンでは、アライアンスとも連携しながら情報の収集を進めるとともに、被害を受けた子どもたちや家族へ対して、必要な支援を検討してまいります。今後も情報が入り次第、随時皆さまに状況をご報告いたします。

【12月22日追記】

各地で電気やインターネットの不通、倒木などによる通行止めなどが発生し、情報収集に困難が生じていますが、現地からは以下の報告が届いています。

西ネグロス州(センター24)
支援を受けている子どもたちの家庭で、41件の家屋の半壊、26件の全壊が確認されています。現在のところ、支援を受けている子どもたちや家族について、人的な被害は報告されていません。停電が続いており、復旧は年末ぎりぎりになる見込みです。

ギマラス州(センター30)
台風の上陸前に、海沿いなどのリスクの高い地域に住む家族は避難を行いました。現在のところ、支援を受けている子どもたちや家族について、人的な被害は報告されていません。家屋については、146の家庭で半壊、26の家庭で全壊の被害が出ています。また、バナナやお米の農家を営んでいる家庭で、農地に被害が出ています。

全壊してしまった家屋

イロイロ州(センター41)
現地からの報告を待っている状況です。

東ミサミス州(センター48)
洪水や土砂崩れの恐れがある地域に暮らす家族は事前に避難所へ避難を行いました。現在のところ、支援を受けている子どもたちや家族について、人的な被害は報告されていません。一方、家屋については、26の家庭で洪水被害、4つの家庭で土砂崩れの被害が発生しています。

避難所の様子(町の体育館施設)

北サンボアンガ州(センター51)
現地からの報告を待っている状況ですが、台風の進路からはやや離れており、現時点では大きな被害の情報はありません。

なお現地では、被害状況が明らかになっている事業地から、緊急の食糧支援、家屋の修復支援を行うための準備を始めています。

【12月29日追記】

北サンボアンガ州(センター51)
大きな被害はなかったとの報告が入っています。

【1月7日追記】

イロイロ州(センター41)
家屋の屋根が損壊するなどの被害が発生しましたが、人的な被害は報告されていません。すでに、家屋修復のための物資提供を行っています。

【1月28日追記】

各支援地域の報告をとりまとめて、人的被害はなかったことを確認いたしました。

これまで、平時の支援活動のなかで、「Go Bag(緊急避難袋)」の作成などを支援してきましたが、今回もGo Bagをもって避難所へ向かったという報告がされており、これまでの支援が今回の台風においても生かされました。

一方、これまでご報告しましたとおり、各地で家屋の全壊・半壊、農地の損壊などの被害が発生しています。チャイルド・ファンド・ジャパンでは、各地のニーズを把握したうえで、緊急の食糧支援、衛生用品などを買うための現金支給、家屋修復のための物資提供などを行っています。