チャイルド・ファンド・ジャパン

緊急支援

ウクライナ緊急支援 活動報告会を開催しました!

2022年9月1日、チャイルド・ファンドのウクライナ緊急支援について、活動報告会を行いました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

報告会では、ウクライナ緊急支援の全体像を東京スタッフから説明し、その後、モルドバで活動を視察中の日本人スタッフとライブ中継でつなぎ、現地の詳細な様子などをお伝えしました。

はじめにご紹介したのは、子どもたちへの支援活動を行っている難民受け入れセンターです。もともと大学だったところを活用しているセンターで、現在も多くの方が暮らしていますが、徐々にモルドバ国内の一般住居に移りつつあります。

チャイルド・ファンドがこの施設で行っている支援の一つが、子どもたちへの心のケアです。レクリエーション活動を行うなどして、子どもたちの精神面のサポートを行っています。また、この施設では、差別を受けてきている民族ロマの子どもたちを受け入れており、モルドバでの生活のサポートや学校への転入の支援なども行っています。

子どもの心のケアを行っている部屋の様子

続いてのパートでは、スタッフが視察の中で見てきたモルドバ、ウクライナの様子を写真、動画を交えながらお伝えしました。

モルドバで行っている食糧支援については、地元の小規模農家の方が生産した農産物を支援物資として活用していることをお伝えしました。コロナ禍で地元の農家の方々も厳しい状況にあったため、その方々から食糧を購入することで、お互いにとってよい形になっています。

また、ウクライナの視察では、高校生の女の子に話を聞くことができました。「戦争は国という大きなもの同士のいわば「ゲーム」です。ゲームのプレイヤーは傷つくことはありません。被害を受けるのはいつも市民なのです。戦争では何も解決しません。外交を通した話し合いだけが唯一の解決策です。」そのように彼女は語ったそうです。

話を聞かせてくれた高校生の女の子

最後のパートでは、WeWorldスタッフ、ウクライナ難民の方へのインタビューを行いました。

WeWorldスタッフからは、モルドバでの難民の状況、これからの支援の課題などについて話してもらいました。状況が常に変化し、支援を必要とする難民の人数も人々もニーズも変わる中、その変化に対応していくのが難しいこと、また、これから厳しい冬に入っていく中、冬を越すための準備が非常に重要であることなどを聞くことができました。

WeWorldスタッフへのインタビューの様子

また、ウクライナ難民で WeWorldのスタッフとしても働くオクサーナさんからは、ロシアの侵攻が始まった当日の様子などを語っていただきました。こちらについては、当日時間が十分にとれませんでしたが、事前に予備として撮影しておいた動画を以下に公開しました。爆撃が始まったときの混乱やモルドバへ行きつくまでの過酷な道のりがありありと語られているとともに、4歳の子どもをもつ母親としての思いも語っていただいています。やや長い動画ですが、あえてほぼカットせずに編集しています。ぜひそのままご覧ください。

ロシアの侵攻開始から約半年。収束の見通しがたたないなか、現地では冬を越すための準備など、いまも支援が必要となっています。チャイルド・ファンドでは引き続きウクライナ緊急支援を行い、子どもたちとその家族を守り続けていきます。皆さま、これからもご支援、ご協力をお願いいたします。