【スポンサー募集】紛争による避難民が暮らすフィリピン 南ラナオ州でスポンサーシップ・プログラムを開始します

紛争で避難生活を続けるミンダナオ島 南ラナオ州の
子どもたちを支えるスポンサー150名募集
チャイルド・ファンド・ジャパンは、2025年6月より、フィリピン南部ミンダナオ島の南ラナオ州において、スポンサーシップ・プログラムによる支援を開始します。
キリスト教を信仰する人々が93%を占めるフィリピンですが、この支援地域ではイスラム教を信仰する人々が多く暮らしているのが特徴です。また、紛争によって厳しい貧困に見舞われている子どもたちが多く暮らしています。そうした子どもたちを支えるため、どうか皆さまのご協力をお願いいたします。
ミンダナオ島 南ラナオ州とは?
南ラナオ州は、2017年、フィリピン軍と過激派組織の間で、大規模な武力衝突が発生した地域です。この紛争で亡くなった人は約1,200人、避難をせざるを得なくなった人々は20万人という凄惨な事態となりました。
約8年がたった今も復興は十分に進んでおらず、家や仕事を失った人々は、避難先の仮設住宅での生活を余儀なくされています。また、教育に関しても課題が多く、約7人に一人が小学校に通っていない状況にあります。
実際に、仮設住宅を訪問した日本人のスタッフは、「6畳くらいのスペースに何家族も同居しており、安全な水も無く非常に厳しい生活の様子でした。生き生きとした子どもたちの表情だけが救いです」と現地の厳しい様子を話しました。

家計のために物売りをする男の子も
避難生活を続ける男の子、アリ君が、仮設住宅での生活について話を聞かせてくれました。
「紛争が起こる前、両親はよく『家のことはいいから、勉強に集中するんだよ』と言ってくれていました。ですが、仮設住宅に移ってからは、家計を助けるために、お母さんの作る焼き菓子を売る仕事をしなくてはならなくなりました。毎日の食べ物や弟たちの教育のために、自分の勉強を削ってがんばっています。」

紛争で避難を強いられる子どもたちに教育を届けたい
アリ君たちが暮らす仮設住宅は、賃料を支払わねばなりません。実際に、チャイルド・ファンド・ジャパンが現地協力団体と行った調査では、支援地域の人々は、食料などの購入、仮設住宅の賃料支払いだけで精一杯であることが明らかになっています。そういった家庭では、教育に関わる制服や学用品などの費用が大きな負担となり、子どもの教育が後回しにされてしまいます。
紛争、避難、仮設住宅での生活。厳しい子ども時代を経験し続けている子どもたちに、教育を届け、健やかな成長を支えるため、どうか皆さま、ご支援をお願いいたします。