フィリピンで、新学年に向けて様々な支援を行いました!
6月、新学年を迎えるフィリピンの子どもたちのために、チャイルド・ファンド・ジャパンはフィリピンの各地域で教育や子どもの成長を支える様々な取り組みを行いました。
南コトバト州では、「地域みんなで子どもを支える」という想いが形となっています。345人の子どもたちに学用品や通学バッグを届け、誰もが安心して新学期を迎えられるよう準備をしました。また、保護者の会では、暴力からの子どもの保護、災害への備えについて実践的な話し合いが行われました。家庭訪問を通じて「防災バッグ」や「家庭の防災計画」を一緒に確認するなど、地域での取り組みも広がっています。

北サンボアンガ州では、子どもたち自身が主役です。子どもたちの組織が、「子ども会議(Children’s Congress)」を開催し、500人以上が参加しました。今回の「子ども会議」では、1年間の計画を発表し採択、そして、新しい役員の選出も行いました。選ばれた役員の子どもたちは、役員としての活動について宣誓も行いました。

そして、保護者向けの月例会では、健康診断や今後の活動について情報を共有し、家庭との連携も深めています。また、栄養不良などの子どもに対して、薬やビタミンを届ける支援など、健康面でのサポートを行っています。地域ぐるみで、子どもたちを守る体制が続いています。
カビテ州でも、新学期を迎える子どもたちに学用品と通学バッグを届けました。また、未来を担う若者たちのエンパワーメントにも力を入れています。子どもたちが地域社会に関心を持ち、積極的に課題解決に関わっているユース組織があり、そのリーダーたち2名が子どもの権利やオンラインの性搾取(OSAEC)に関する研修に参加しました。この研修で学んだ知識を仲間に広めていくことが期待されています。

また、保護者が小さなお店を開くための研修を行うなど、家庭の自立支援にも力を入れています。子どもたちを支える家庭の基盤そのものを強化する取り組みも進めています。
どの地域でも、保護者、地域、学校との活動や連携が子どもたちの笑顔を支えています。新学期には、たくさんの希望を胸に新しい一歩を踏み出す子どもたちがいます。その一人ひとり人が安心して学び続け、夢に向かって進んでいけるよう私たちはこれからも地域に寄り添い、支援を続けていきます。