【パレスチナ・ガザ緊急支援】事実上の停戦崩壊。続く困難の中、子どもたちを守るために
2023年10月に始まったガザ地区での武力衝突は、1年8ヵ月以上が経った今も終わりが見えません。ガザ地区に住むおよそ210万人のすべての人が、深刻な食糧不足に苦しんでおり、50万人以上が飢餓に直面しています。特に、生後6~23ヵ月の子どもたちの9割以上が、必要な栄養をとれていません。

2025年3月には、空爆などの攻撃が一気に激しくなり、停戦は事実上崩壊してしまいました。病院などの建物が破壊されるばかりでなく、避難する人々が暮らすテントも攻撃を受け、多くの命が奪われています。支援物資もほとんど届かなくなり、人道支援の活動も大きく制限されています。

避難生活が長引くなか、ある保護者はこう話してくれました。
「毎日、子どもを失うのではないかという不安でいっぱいです。学校に通わせるどころか、安全を与えることすらできません。抱きしめようと思っても、私の心臓の鼓動が伝わってしまうので、抱きしめることもできません。」
このような状況の中でも、チャイルド・ファンドは子どもたちと家族の命を守る活動を続けています。約60人の地域のボランティアと協力し、これまでに様々な支援を届けてきました。

〈これまでに届けた支援〉
・90以上の避難所を支援
・飲み水の配布1100万リットル以上(約2万人に毎日6リットルの水を確保)
・衛生に関する講習会70回以上(2,000人以上の大人に)
・子ども向け衛生ワークショップ48回(800人以上の子どもに)
・病院の清掃2か所
・家族用の衛生キットの配布2,000セット以上

今後は、仮設の学習スペースを増やし、学校に通えない子どもたちが安心して学べる場所、そして心のケアができる環境をつくる予定です。
子どもたちの命と未来を守るために。どうか、引き続きあたたかいご支援をお願いいたします。