【アフガニスタン地震】食料配布などの支援活動を進めています
8月31日深夜、アフガニスタン東部を震源とするマグニチュード6の地震が発生し、現地では依然として厳しい状況が続いています。震源の深さはわずか8〜10kmと浅く、乾燥レンガや石材、木材で造られた耐震性の低い住宅が崩壊し、多くの命が奪われました。地震発生数日前からの豪雨により土砂崩れが発生していたことで、被害はさらに拡大しました。

これまでに死者は2,200人以上、そのうち731人は子どもです。負傷者は3,300人以上、家屋の被害は6,500棟にのぼり、被害の全容はまだ明らかになっていません。今年に入って隣国パキスタンやイランから37万人もの人々が帰還しており、そうした人々も被災しています。支援を必要としている人は現在、推定で498,800人に上り、そのうち265,000人が子どもたちです。

山岳地帯の集落は土砂崩れなどで孤立しており、多くの地域は徒歩で3〜5時間かけなければ到達できない状況です。支援物資の輸送は非常に困難で、ヘリコプターによる空輸が頼りとなっています。被災者が今すぐ必要としているのは、雨風をしのぐ緊急シェルター、毛布や衣類、生活必需品、そして食料です。冬の到来が迫る中、この数週間は命を守るための重要な時期となっています。
チャイルド・ファンドは、協力団体と連携して支援を行っており、女性や子どもを中心に10,500食の食料を届けました。また、他の支援団体と協力して被害状況の調査を行っています。

今後は、食料配布の拡大、命を守るための緊急支援の強化を進めていきます。同時に、今回の緊急支援だけでなく、中期的な支援活動につなげるための準備も進めていきます。
地震被害に加え、豪雨や隣国からの強制帰還など、複数の危機が重なり人々の暮らしは追い詰めています。一人でも多くの命を守るため、皆さまのお力添えをどうかお願いいたします。