【パレスチナ・ガザ緊急支援】停戦後も続く苦難。子どもたちに水と衛生、教育の支援を届けています
2025年10月の停戦合意以降も、ガザ地区では空爆や砲撃、銃撃といった敵対行為続いています。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、停戦発表から2026年3月末までに673人のパレスチナ人が命を落とすなど、依然として厳しい状態が続いています。
なかでも「イエローライン」と呼ばれる境界線沿いでは、人道支援施設へのアクセスが制限・禁止されています。水と衛生、教育、栄養、心のケア。あらゆる分野で危機が迫っています。
水・衛生システムの85%以上が損傷または機能を停止しています。多くの家族は、最低基準の半分以下という極めて限られた量の水で生活しています。また、未処理の下水やゴミが健康へのリスクを増大させています。
97%以上の学校が損壊している他、多くの学校が避難所に転用されています。そのため、63万人以上の学齢期の子どもたちが教育の機会を失いました。そして、100万人以上の子どもが心のケアを必要としています。
深刻な食料不安も直面しています。ほとんどの幼児が極度の栄養不足に陥っており、急性栄養失調のリスクが高まっています。

■チャイルド・ファンドの緊急支援
チャイルド・ファンドは、こうした現地の状況を踏まえながら、支援活動を行っています。主な活動は以下の通りです。
〈水と衛生の支援〉
・安全な水: 15,960人以上(うち子ども7,500人以上)に供給
・衛生用品キット: 最も支援を必要とする1,930以上の世帯(約9,650人)を対象に配布
・衛生啓発活動: 家庭での安全な水の扱い方や感染症予防を伝えるセッションを実施し、367人が参加

〈教育支援・心のケア〉
・「臨時の学習スペース」における補習教育:3,410人の子どもたちに実施
・心のケアや心のサポートキット:735人の子どもたちに提供

また、「世界水の日」に合わせ、イベントも開催しました。ガザ地区各地で子どもたちが中心となって、演劇を通じて、水の循環や安全な水のため方と取扱などについて啓発しました。イベントを終え、衛生普及アシスタントが充実したイベントであったと話します。「とても長く、疲れた一日でした……。ですが、ポジティブなエネルギーと意義のある仕事に満たされた、あらゆる面で素晴らしい一日でした。」
■暑い季節に向けた備えが必要です
気温の上昇とともに、水不足や感染症のリスクがさらに高まります。チャイルド・ファンドは、これからの季節に向け、下記の活動に力を入れてきます。
・緊急水・衛生サービスの強化:
給水車の運行や井戸の改修を通じて安全な水を確保し、公衆衛生リスクを低減します。また、害虫・ネズミ対策として、ゴミ収集の改善や安全なトイレの建設、汲み取りサービスを提供します。
・「臨時の学習スペース」の拡大:
学校に通えない期間が長期化している子どもたちのために、学習スペースと子どもの保護のためのスペースを拡充します。また、トイレや手洗い場も整備し、安全に学べる環境を整えます。
・コミュニティ主導の衛生習慣の普及:
地元の保健衛生委員会やボランティア主導で病気の早期発見、ニーズを特定する仕組みを整備し、衛生習慣を普及させます。
教育の断絶と劣悪な衛生環境は、ガザ地区の一世代全体に、一生の傷を負わせるリスクがあります。ガザ地区の子どもたちが健康と安全を守り、日常の生活を取り戻すことができるよう、どうか引き続きのご支援をお願いいたします。


