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【世界子どもの日】子どもの保護において、子ども自身が果たす大切な役割

パラグアイの子どもたちは、子どもの権利を壁に描いて表現しました

11月20日は「世界子どもの日」です。チャイルド・ファンドは、あらゆるレベルでの子どもへの暴力をなくすため、暴力や搾取から子どもたちを守るため、そして持続可能な開発目標(SDGs)の達成にかかわる意思決定に子どもが参加できるようにするために、できることはすべて行うという決意を新たにします。

毎年、世界の子どもの半数以上の10億人の子どもたちが、精神的、肉体的、性的暴力や搾取を経験しています。子どもたちにとって「子どもに対する虐待、搾取、取引及び、あらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する」というSDGsの目標16.2と、それに関連する目標の達成はとても重要です。チャイルド・ファンドは、政府や地方自治体が責任をもってSDGsの目標16.2を達成できるよう、子どもたちとともに働きかけるプロジェクトを行っています。

「子どもにやさしいアカウンタビリティは、子どもの保護システムについての知識を提供することによって、子どもに対する暴力を減らします」。チャイルド・ファンド・アライアンスの事務局長、メグ・ガルディニエールは話します。「この活動では、子どもたちが自分が経験している問題について理解し、意思決定者と対話する環境を実現します。チャイルド・ファンドは、自分の人生に影響を与える意思決定プロセスにおいて、自分の意見が尊重される権利をすべての子どもたちが持っていると強く信じています。チャイルド・ファンドの取り組みは、子どもを守るシステムを改善する役割を、子どもたち自身が果たす機会にもなります」。

ベトナムでのパイロット・プロジェクトの様子

2017年の6月から8月の間に、インド、メキシコ、パラグアイ、ベトナムで実施されたパイロット・プロジェクトでは、13歳から17歳の子どもたちが権利について学び、自分たちが暮らす地域の子どもの保護を担う大人たちと面会し、子どもを守る法律や政策を子どもにわかりやすい言葉にまとめました。プロジェクトに参加した子どもたちは、他の子どもや、若者、大人たちに学んだことを伝える集会を開き、子どもを守るシステムの向上を呼びかけるアドボカシー活動を行いました。パラグアイのある町では、子どもたちの呼びかけの結果、子どもへの暴力に迅速に対応できるよう、無料相談窓口を設置することを町長が約束しました。

ベトナムでプロジェクトに参加したリン(仮名)は、家計を支えるために学校を中退しました。「チャイルド・ファンドのプロジェクトに参加するまでは、私は何をしたらいいのか分かりませんでした。以前は子どもの保護について聞いたこともありませんでした。子どもたちが権利を持っていることも、子どもだけのために書かれた条約や条文もあることも知りませんでした。プロジェクトに参加して、現実は、子どもの権利条約で約束されたとおりではないと気付きました。今私は、子どもの権利について他の人にもうまく説明できるようになりました」。

私たちが世界中のリンのような子どもたちの声に耳を傾け、子どもを守る社会の仕組みを改善していけば、「世界の子どもの半数以上が暴力を経験している」という今の現実も、やがて過去のものとなっていくでしょう。

フィリピンで行われたセミナー

チャイルド・ファンド・ジャパンは、子どもへの暴力のない世界を目指す取り組みの一環として、フィリピンで「みんなで守る子どもの権利プロジェクト」を実施しています。このプロジェクトでは、子どもたちが早期婚や性感染症のリスクについて学び、主体的に活動することで、地域全体が子どもを守る力となることを目指しています。詳しくはこちらをご覧ください