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地域で支える コロナ禍の子どもの保護プロジェクト

途上国の貧しい環境下で暮らす子どもたちは、「正しい衛生知識がないために病気にかかりやすい」「暴力や搾取の対象となってしまう」など、様々なリスクにさらされています。チャイルド・ファンド・ジャパンでは、支援地域のフィリピンにおいて、「みんなで守る子どもの権利プロジェクト」を実施し、地域の様々な関係者がリスクを未然に防止したり、問題に適切に対応したりできるよう、子どもを守る地域づくりを進めてきました。

このプロジェクトでは、子どもたち自身が活動をつくっていくことを大切にしています。子どもたちの代表が各地から集まって話し合う「子ども会議」を開き、子どもの権利を守るために自分たちにできることを考え、実行してきました。

子ども会議で成果を発表する子どもたち

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年度はこの子ども会議の開催ができず、子どもたちが地域で活動することも不可能な状況にありました。また、状況に柔軟に対応するため、支援内容もコロナ禍の子どもたちを守るものに焦点を当てていきました。

そして、現在(2021年5月)も、フィリピンにおける新型コロナウイルスの感染は、変異株の拡がりもあって収まる気配を見せず、むしろ昨年よりも厳しさを増しています。

こうした状況をふまえ、2021年度は、昨年度の活動を引き継ぎ、「地域で守る コロナ禍の子どもの保護プロジェクト」して、コロナ禍での子どもの権利を守ることに注力した活動を行っていくこととしました

このプロジェクトでは 、変異株を含めたウイルスに関する知識、子どもたちが直面するリスクなどについて、子どもたちや地域の人々に対して伝えていきます。ポスターやパンフレットを作成し、センタースタッフを通じて、地域の保護者や子どもたちに情報を伝えていきます。

また、 子どもたちの状況や直面している課題について情報収集・共有を行い、不安やストレスのケアをするとともに、暴力や搾取の予防や対応を行っていきます。

昨年度のワークショップで、イラストを見ながら暴力などのリスクについて話し合う子どもたち

こうした活動は、「子どもの権利を守る」ことはもとより、活動を通して、保護者や地域の人々の意識が変わり、より多くの人が主体的、積極的に参加することもねらっています。子どもを取り巻く人々の意識を変えることで、効果的かつ持続的に子どもが守られる地域をつくっていきます。

新型コロナウイルスの感染が確認されてからすでに1年以上が経過していますが、フィリピンの感染状況は依然厳しく、またワクチン接種もスムーズに進んでいません。この未曾有の危機において、子どもたちの命と健康を守るため、皆さまのご支援が引き続き必要です。ご理解、ご協力を心よりお願い申しあげます。

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*チャイルド・ファンド・ジャパンは「認定NPO法人」として認定されており、寄付金控除が可能です。

地域で支える コロナ禍の子どもの保護プロジェクト

事業概要 「地域で支える コロナ禍の子どもの保護プロジェクト」は、コロナ禍において、地域とともに子どもの権利を守るプロジェクトです。ウイルスへの感染のリスクを軽減するとともに、子どもたちが暴力や搾取から守られるよう支援していきます。
支援対象 スポンサーシップ・プログラムの支援を受けるチャイルド、協力センターのスタッフ、フィリピン事務所のスタッフ、チャイルドの親、チャイルドが通う学校を中心とした地域全体
協力団体 フィリピンのすべての協力センター