チャイルド・ファンド・ジャパン

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スリランカの「今」を伝えるオンラインイベントを開催しました!

チャイルド・ファンド・ジャパンは、7月6日(日)、スリランカの支援地域の現状を伝えるオンラインイベント「\学んで貢献!SDGs/ 数字では見えないスリランカ~現地の声を聞いてみよう~」を開催いたしました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

当日は、まずはじめに、大学生ユースよりスリランカの社会的背景とともに、教育・健康・雇用の現状について解説しました。

教育面では、貧困のために継続して学校に通えない子どもがいることや、たとえ大学に進学する力があっても、経済的な理由で進学を断念せざるを得ないことが課題に挙げられました。また、農村部では教室が足りず青空教室で学ぶ子どももおり、都市部と農村部の格差も深刻な問題です。

健康面では、物価高騰による栄養不良や、医療体制の不十分さが課題です。スリランカの貧困家庭では、物価高のため、十分な食料が買えず、食事の量や回数を減らしていることが紹介されました。また、農村部では医療へのアクセスが難しい上、スリランカ全体で医療リソースが不足しており、感染症で命を落とす子どももいます。そのため、予防という概念を定着させることが重要です。

雇用面では、失業率の高さや国外への出稼ぎ、賃金の低さが課題とされています。なかでも、両親が出稼ぎで海外へ行ってしまうがために祖父母と暮らす子どもたちは、大人がいないという安全面だけではなく、孤独や不安を抱えてしまうという精神的な問題も同時に引き起こされています。

学校給食は子どもの栄養改善にもつながります

ユースの発表に続いて、現地訪問をしたチャイルド・ファンド・ジャパンのスタッフより、動画を中心に現地の実態を詳しくお伝えするとともに、現地の支援活動についてご紹介しました。

教育支援の面では、教育の質の向上をめざし、デジタルデバイスを活用した数学の補習や教師の研修を行っています。また、家庭の栄養改善を目的とした子ども食堂の運営や、学校給食との連携、保護者への衛生教育も行っています。就業支援では、若者へのキャリアガイダンスや職業訓練を通じて、将来に希望を持てるような取り組みを進めています。

続いて、現地スタッフへのインタビュー動画をご覧いただきました。物価上昇の現状や家計への影響をはじめ、子どもの栄養不良や高い中退率、オンラインの安全性の問題、雇用、紛争の影響など、スリランカの現状を具体例を用いながら紹介いたしました。

今回のイベントを通して、スリランカが抱える課題の深刻さと、そこで暮らす人々の力強さを感じていただきました。ご参加の皆さまからは、「普段聞けないような現地スタッフの生の声が聞けて良かった」、「実際に行っている支援の内容が聞けて、活動の重要性を感じられた」などの声をいただきました。

今後もチャイルド・ファンド・ジャパンは、現地の声を大切にしながら、子どもたちの未来のために活動を続けてまいります。現在は、夏の募金キャンペーンのご協力もお願いしています。引き続き、ご支援賜りますよう、お願い申し上げます。