チャイルド・ファンド・ジャパン

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お母さんと子どもの健康プロジェクト 

チャイルド・ファンド・ジャパンは、2020年よりチャイルド・ファンド・ベトナムの行う事業をサポートし、少数民族が多く暮らす山岳地帯のホアビン省において、母子保健の支援を行ってきました。妊娠中のお母さんと生まれてきた子どもたちの健康が守られるよう、母子健康手帳を活用しながら、支援活動を実施してきました。

母子健康手帳の使い方を保護者に伝えている様子

チャイルド・ファンド・ジャパンは、引き続きチャイルド・ファンド・ベトナムと連携して本プロジェクトを継続し、母子健康手帳に関連した活動のみならず、チャイルド・ファンド・ベトナムが行う、母子保健事業全体をサポートしていきます。プロジェクト名も母子手帳に限定しない形として、「お母さんと子どもの健康プロジェクト」と変更いたします。

一般に、子どもの健やかな成長、特に、脳の発達においては、産前産後の1000日が極めて重要な期間と考えられています。しかし、ベトナムにおいては、親の母子保健に関する知識が十分ではなく、産前産後の期間における適切なケアが行われていません。

特に、チャイルド・ファンド・ベトナムが支援する地域では、5歳未満の発育阻害(慢性的な栄養不足によって年齢相当の身体的成長が見られない状態)の割合が高く、バックカン省が27.5%、カオバン省が30.4%と、3~4人に1人が発育阻害となっています。

親の母子保健に関する知識不足だけでなく、母親が新生児にはちみつの入った水を与えるなど、乳幼児の発達に悪影響のある習慣が残っていることも原因の一つです。また、手洗いなどの衛生習慣が身についていなかったり、煮沸などの処理がされていない水を飲み水として使ってしまったりすることで、下痢などの病気を引き起こす原因になっています。さらには、貧困で収入が少なく、質、量ともに十分な食料を手に入れることができない、地域の保健施設には十分な設備やスタッフがそろっておらず、質の高いサービスを受けるためには長距離を移動しなければならない、といったことも大きな要因です。

このプロジェクトでは、妊産婦と子どもの健康を守るため、包括的な母子保健の支援を行います。具体的には、妊産婦と5歳未満の子どもたちに対し、以下のような支援を行います。

・村の中からリーダーを選び、母子保健、栄養、衛生などに関する研修を実施する。また、そのリーダーが村の中で家庭訪問を行い、妊産婦や子どもたちの状況をチェックしたり、アドバイスを行ったりする。
・栄養価の高い食事の作り方についての研修を行う。
・作物の種子やにわとりのひな、農業用具を提供し、家庭で十分な食料が確保できるようにする。
・地域の保健施設に対して、必要な機材を支給したり、スタッフへ母子保健の知識や母子健康手帳アプリの使い方の研修を行ったりするなどして、保健サービスの質を改善する。

5歳までの子どもたちの健康を支えることは、その子どもたちの成長の土台、未来への足場をつくることにほかなりません。SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」につながる支援でもあります。

皆さま、ぜひ、ベトナムの子どもたちの健康と未来を支えるため、お力をお貸しください。

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*チャイルド・ファンド・ジャパンは「認定NPO法人」として認定されており、寄付金控除が可能です。

お母さんと子どもの健康プロジェクト

事業概要 貧困地域に住む母子の健康が保たれることを目的に、研修や食糧支援、保健施設への設備提供などを通して、親の母子保健に関する知識・理解の向上、地域の母子保健サービスの質の向上を目指します。
支援対象 チャイルド・ファンド・ベトナムの支援する地域(バックカン省、カオバン省)の妊産婦と5歳未満の子どもたち
協力団体 バックカン省、カオバン省の各人民委員会