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【パス・イット・バック】フィリピンでのコーチ研修を視察してきました

タグラグビーを通して子どもの成長を支えるプログラム「パス・イット・バック(Pass It Back:PIB)」をフィリピン、ネグロス島で開始しました。2月に行われた現地のコーチ研修を視察してきましたのでご報告します。
■パス・イット・バックについて
■タグラグビーについて

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タグラグビーの練習(手を挙げている若者が審判役)

フィリピンでパス・イット・バックを始めるにあたり、まず、コーチ養成のための研修を行いました。パス・イット・バック・プログラムにおいてコーチは、子どもたちに学習プログラムのセッションを実施し、リーダーシップ、ジェンダー平等を推進する役割を担います。経済的な状況により参加の機会が少ないものの、意欲のある18~25歳の男女の若者がコーチに選ばれます。

2月初旬、ネグロス島の3つの地域から集まった若者21名が、11日間のコーチ養成研修に参加しました。研修ではタグラグビーの指導法、ジェンダー平等やリーダーシップを含むライフスキルの指導法を理解し、修得することを目的としています。研修を終えた若者たちは、コーチとしての認定を受け、学習プログラムのセッションを子どもたちに実施できるようになります。

02 ライフスキルの学び(男女のグループに分かれ、ジェンダーについて話し合う)

学習プログラムは、前半はタグラグビーの練習、後半はライフスキルのテーマに沿った内容で構成されています。そのため、コーチ研修でも前半はタグラグビーの練習を体を動かしながら行い、子どもたちへの指導法や審判としての役割について学びました。後半は「ジェンダー」、「リーダーシップ」についての基礎概念と子どもたちに伝えるためのスキルについてのセッションが行われました。また、万が一のケガに備えて応急手当についても学びました。

研修の最終日には、これまで学んだ内容の理解度を確認するために、認定試験を行いました。パス・イット・バック・プログラムの1セッションを実際に子どもたちに行うと想定して、一人の若者がコーチ役となり子どもの選手役である若者に対して、タグラグビーとライフスキルを指導していきます。これまでの学びを振り返りながら、各自でセッション計画の作成、準備を行いました。当日は緊張の中、21人全員が無事に合格することができました。

03 お互いをたたえ合う様子(ある日の研修の一コマ)

11日間という短い期間ですが、参加した若者には新しいことに挑戦することへの不安と期待がありました。「ラグビーというスポーツにふれるのが初めてで不安だった」という声も多くありました。しかし、21人の仲間と毎日新しいことを学び、試行錯誤しながら学んだスキルを試していく中で、自信をつけていく様子が顔つきや堂々とした振る舞いから伝わってきました。コーチとしての認定証を受け取った後、11日間の研修を思い出して、また切磋琢磨した仲間との別れがさみしく泣き出してしまう若者もいました。

04 コーチ研修最終日、喜びにあふれるコーチたち

助け合ってコーチ研修を無事終えた若者たちは、それぞれの地域に戻り、いよいよ子どもたちにパス・イット・バックのセッションを実施していくことになります。これからもフィリピンでのパス・イット・バックの活動を皆さまにお知らせしていきますので、楽しみにお待ちください。


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■パス・イット・バックについて
「パス・イット・バック」は「リーダーシップ」、「ジェンダー平等」、「将来に向けた計画」を軸に、困難に立ち向かう力を身につける学習プログラムです。参加した子どもたちが地域を変える主体として活動し、ラグビーボールをパスするようにこのプログラムを同世代・次世代の子どもたちに引き継いでいくことを目指します。
「パス・イット・バック」は、ラグビーの持つ5つの価値、「品位」、「尊重」、「結束」、「情熱」、「規律」を取り入れて子どもたちの健全な成長を支える学習プログラムです。本プログラムは計32のセッションから構成されており、今回はフィリピンの西ネグロス州にて半分の16のセッションを約25週間の予定で実施します。コーチとして18~25歳の男女の若者、選手として12~15歳の男女が参加する予定です。

■タグラグビーについて
タグラグビーは、1990年代のはじめにイギリスで始まった新しいラグビーです。ラグビーと同じような楕円形のボールを使用しますが、身体接触や地面に倒れるプレーを禁じているため、タックルの代わりに、相手選手の腰に付いているタグを取るのがルールです。「誰でも活躍できて、たくさんの運動量が得られる」スポーツと言われ、子どもでも楽しく安全にプレーできます。