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本当の豊かさを教えてくれた、チャイルドとの出会い 【ネパール訪問の旅2018 訪問記 その1】

迎えてくれた子どもたちに「ナマステ!」とあいさつをする𠮷野さん

チャイルド・ファンド・ジャパンの支援地域を訪れ、子どもたちと交流した「ネパール訪問の旅2018~チャイルドに会いに行こう~」を2018年10月5日~10月11日に実施しました。このツアーに参加し、ご自身が支援するチャイルドと会うことができた𠮷野俊樹さんが寄せてくださった訪問記をご紹介します。

これほどの歓待を受けたことがこれまでにあったでしょうか。純真に輝く瞳で見つめられたのはいつの日以来でしょうか。学校に到着してすぐに首にかけてくれた手作りの花輪。同時に手渡された一輪の花。到着を長い間待っていてくれた子どもたちと先生からの大きな拍手。会場に通されたあとの私たちへの歓迎の言葉。子どもたちによる愛くるしい歌と踊り。短いながらもともに過ごした花植えや遊びの時間。そして別れを惜しみながらいつまでも手を振ってくれたあどけない姿。これほど感動したことが最近あったでしょうか。

チャイルド・ファンド・ジャパンのスポンサーシップ・プログラムでは、私たちは支援するスポンサーで、子どもたちは支援を受ける側のチャイルドとされています。しかし同時に、私たちは彼らから生きる力や豊かさを与えられていることを、今回の訪問の旅に参加して実感しています。

参加者の皆さんへ、チャイルドから歌の贈り物

今年の7月に、ネパール訪問の旅の募集の案内を受け取り、私は迷うことなく申し込みました。家族の理解と後押しがあったことや、勤務先が有給休暇を取得しやすい環境であったことも参加理由の一部です。しかし何よりも、チャイルド・ファンド・ジャパンの活動を知るようになってから、昨年5月に行われたネパール活動報告会に参加し、スポンサーとしてネパールへの支援を始め、これまでの人生で縁がなかったネパールという国に関心を持つようになっていたことが一番の理由です。

参加が決まったものの、頭のどこかにはまだ迷いがあり、それは「この旅に参加する私のミッションは何か」が明確でなかったことでした。一般の観光旅行とは異なる意味を持つこの旅に、どのような心構えで参加すればいいのか。現地ではどのように振る舞ったらいいのか、帰国してからは何をすべきなのか、出発当日まで考えを重ねる日々でした。自分が支援しているチャイルドと会うことが最大の楽しみであることに間違いはなかったのですが、それだけではない気がしてならず、自問を繰り返していました。

ネパールは経済発展が遅れていることに加え、2015年4月に襲った大地震の影響もまだ残っていました。倒壊したままになっている建物も珍しくなく、いたるところにガレキがあふれ、インフラの復旧、整備にはまだ相当な時間がかかるように見えました。支援を受ける子どもたちが通う学校は標高2,000メートルのところに位置し、ネパール人ドライバーの巧みな運転技術によって、ようやく辿り着くことができました。

チャイルド・ファンド・ジャパンが支援する学校がある地域の風景

そこから見える山並みは絶景で、とても美しいのですが、学校に通うためにこの急峻な山道を数時間もかけて歩く子どももいると聞き、そのたくましさには頭が下がりました。子どもたちが暮らす住居は簡素な作りで、家族の誰かが都市部に出稼ぎに出るなど、経済的に厳しい生活を強いられている話も伺いました。厳しい環境で暮らす子どもたちですが、学校で目にした彼らは明るく生き生きとし、その笑顔はとても魅力的でした。学校に通い、友だちとともに学び、喜んで遊んでいました。

私が支援するチャイルドと対面すると、それまでの数回の文通ではわからなかった彼の「生きる力」を感じることができました。はにかみながらも二人で撮ったスナップショットは旅の大切な思い出です。物質的に貧しい状況にあるのかもしれませんが、精神的には豊かさに溢れ、恵まれている。本当の人生の豊かさ、生きる喜びとは何かを改めて考えさせられました。

チャイルドのラジクマールくんと

後付けとなりましたが、この旅の私のミッションを結論づけることができました。「ネパールとネパールの子どもたちを隣人として愛すること。そして、彼らが今置かれている状況を多くの人に伝え、広めること」です。帰国後、折に触れて自分が体験したことを周りに話し、伝えています。すると、「数年前にネパールを訪れたことがある」、「知人もスポンサーとして支援している」など、私の体験に共感を覚えてくれるのか、意外にも話が広がることがあります。小さな働きかもしれませんが、ネパールの子どもたちが将来の夢を叶え、未来を創ることにつながることを願っています。

ネパールの子どもたちと家族、学校の関係者や地域の方々、チャイルド・ファンド・ジャパンの日本とネパールのスタッフ、約20名の同志の参加者、その他多くの方々の支えにより本当に充実した旅となったことに感謝し、最後に、この地球でともに暮らす私たち仲間がそれぞれ持てるものを分かち、支え合う社会が実現することを祈ります。

ネパールのスポンサーシップ・プログラムについて、詳しくはこちらから