チャイルド・ファンド・ジャパン

緊急支援

【ウクライナ緊急支援】食糧支援、心のケアなどを行いました [3月16日更新]

停戦交渉が続く中でもロシア軍による攻撃がやむことのないウクライナ。チャイルド・ファンドは、チャイルド・ファンド・ドイツと現地協力団体が連携し、国内避難をしている子どもたちと家族を中心に支援を行っています。

状況が刻々と変わる難しい状況の中、現地ではこれまでに、食糧、医薬品、生活必需品の支援などを、首都キエフを含む2,000人以上に行いました。しかし、食料の購入は日に日に難しくなっており、医薬品に関しては、薬局に行っても棚は空っぽで、入手が非常に困難となっています。今後の支援活動にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

[3月14日追記]
その後、ウクライナ西部のリヴィウ州、イヴァーノ=フランキーウシク州、東部のルハンシク州、ドネツク州などでも子どもたちや家族に食糧や医薬品の購入・配布を行いました。南部ムィコラーイウ州では、乳児食品やおむつといった乳児への支援も行っています。また、南西部オデッサ州では、地元大学と連携し、100家族が過ごすことのできるシェルターの設置を支援しました。

リヴィウ州の支援物資配布センターの様子
[追記ここまで]

また、南西部の戦闘が比較的激しくない地域では、子どもたちへの心のケアを実施しています。約100名の先生がオンラインでセッションを開き、子どもたちと粘土を使ったアクティビティを行っています。インターネットの接続状況が不安定で、参加できる子どもの数はその都度変わってしまうとのことですが、戦争の恐怖にさいなまれている子どもたちの緊張を和らげることにつながっています。

状況がめまぐるしく変わる中、協力団体のスタッフは極度に疲弊しているようです。命の危険にさらされながらも支援を続ける現地スタッフの努力と苦しさが垣間見えます。

[3月16日追記]
ルハンシク州で、1,000人の子どもと家族に食糧や医薬品を提供しました。同州では、列車が襲撃される事件が発生し、協力団体は、乗客の子どもたちや若者を避難させる支援も行いました。また、キエフ州において、防空壕で生活する子どもたちを含む約500人に食糧や衛生用品を提供し、障害児をもつ38の家族に生活必需品の提供を行うなど、各地で支援活動を続けています。オンラインによる心のケアのセッションも拡大し、すでに約200名の先生が参加しています。

現在、いくつかの支援地域で、活動するスタッフやボランティアがロシア軍の攻撃対象とされてしまっています。協力団体は、人目につきにくい形での活動を模索し、リスクを回避しながら支援を続けています。
[追記ここまで]

チャイルド・ファンドでは、引き続き、現地協力団体と連携しながら、支援活動を続けていきます。

緊急支援へのご寄付も受付中です。皆さま、ぜひご協力ください。

*チャイルド・ファンド・ジャパンは「認定NPO法人」として認定されており、寄付金控除が可能です。