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【フィリピンの活動地域紹介】地道な活動が生む変化

フィリピンでは、マニラにあるチャイルド・ファンド・ジャパンのフィリピン事務所が、各地にある「協力センター」と協働して活動を行っています。協力センターは、地域の非営利団体などのパートナー団体によって運営されており、現在は11ヵ所あります。(フィリピンにある協力センターの一覧はこちら。

「コミュニティー・パートナーシップ・フォー・インテグレイテッド・チャイルド・デベロップメント・センター」(センター30)は、フィリピン中部にあるギマラス島という小さな島で活動しています。1995年から、チャイルド・ファンド・ジャパンの協力センターとして子どもたちの支援を行ってきました。

「コミュニティー・パートナーシップ・フォー・インテグレイテッド・チャイルド・デベロップメント・センター」のスタッフ。前列左から2番目がセンター長のリーさん

支援を始めた当時、学校に通うことができていた子どもたちはわずかしかいませんでした。地域の人々の多くは小作農や石灰をつくって売ることで生計を立てていましたが、十分な収入がなく、人々の生活は厳しく、年齢のわりに体が小さく栄養不良と思われる子どもたちがいました。子どもたちの学用品の準備や通学のための交通費をまかなうことも難しい家庭が多かったです。

センターは、子どもたちを含む地域の人々とともにつくった「子どもの権利が尊重・促進される、キリスト教の価値観に基づく自立した地域」というビジョンを掲げ、地道に活動を続けてきました。これまで支援を受けて学校に通うことのできた子どもたちは、1,000人にものぼります。また、地域の人々へ啓発活動により、健康や衛生、子どもたちを危険から守ることなどに対する意識が向上しました。地域レベルで子どもの権利が守られる体制をつくっていくため、政府機関との連携も強化してきました。

応急手当セットのつくり方を学んでいるところです。センターの活動は多岐にわたり、子どもたちは様々なことを学び、身につけることができます

また、センターの目指すビジョンのとおり、支え合い、助け合いが人々の間に生まれています。支援を離れた子どもたちのなかには、今でも地域やセンターの活動に協力する子どもたちがいます。また、支援を受ける子どもたちの親を中心としてつくられた保護者グループは、マイクロファイナンスや収入向上といった事業を行い、助けを必要とする家庭に手を差し伸べています。みな、自分たちが日本から受けた支援に感謝の念を抱き、その気持ちに応えるために、ほかの人々を助けたいという思いを持っています。

センターが実施する活動の一つに泊りがけで行う「サマーキャンプ」があります。ゲームやディスカッションなどのプログラムがあり、日常から離れて、新しい友だちをつくったり新たな自分を発見する機会になります。

現在、センター30は、センター長であるリーさんと7人のスタッフで、約400人の子どもたちを支えています。1995年に地域の子どもたちの置かれた状況を目の当たりにし、支援に力を尽くしてきたリーさんの情熱は、スタッフにも受け継がれています。センターが伝え続けている価値観や前向きな姿勢は地域に根づき、その中で育つ子どもたちにも伝わっています。その子どもたちがやがて地域を支える側となり、さらに次の世代の子どもたちへとつながっていくことをセンターのスタッフたちは願っています。

このような協力センターの活動をぜひ支えてください。支援への参加方法はこちらからご覧になることができます。