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少数民族などの子どもの未来を開く 子どもにやさしい学校づくりプロジェクト 第1期

チャイルド・ファンド・ジャパンでは、日本NGO連携無償資金協力と皆さまからのご支援をもとに、ネパールのゴルカ郡にて「子どもにやさしい学校づくりプロジェクト」の第1期をスタートしました。このプロジェクトは、昨年度まで行っていた「災害に強い学校づくりプロジェクト」を継承し、新しい地域において校舎建設および学校の教育能力向上を行うものです。

ゴルカ郡は、ネパールの首都カトマンズより北西に約150km、車で片道8時間ほどの場所に位置しています。同郡は、人口の約65%がダリット(ネパールに存在するカースト制度に属さない、不可触民とされる人々)や少数民族、先住民族など、社会的に脆弱な立場にいる人々です。これらの人々の多くは農村部に暮らし、小規模農業や日雇いの肉体労働で暮らしをつないでいます。

また、本事業が対象とする4つの村落では、小学校5年生までに学校を退学する子ども、5年生までに進級できず留年する子どもの割合がどちらも2割近い数値となっています。これらの数値はネパールの全国平均と比べても約2倍の高さです。このような状況の背景には、経済的理由の他、保護者の教育への理解の欠如、公立学校教育の質の低さなど、様々な要因が挙げられます。

そこで、チャイルド・ファンド・ジャパンは、「子どもにやさしい学校」というコンセプトをもとに、教育事業を提供していきます。

「子どもにやさしい学校」とは、ネパール教育省が提唱するコンセプトで、子どもたちに安全かつ健全な学習環境を提供し、それぞれの能力を開花させ伸ばせる学校づくり、また子どもたちがそれぞれのカーストや民族、性別、障害の有無によって差別されることなく勉強に励める場所づくりを目指すものです。

チャイルド・ファンド・ジャパンも、このような理念に即した活動を長い間実施してきており、今回、教育支援のニーズが高いゴルカ郡にて、安全な校舎の建設や、教員への研修、保護者を対象とした啓発活動等を行っていきます。

校舎建設では、昨年度までネパールで行っていた「災害に強い学校づくりプロジェクト」で建設した学校での知見や経験を活かし耐震性の高い校舎を建設します。これにより、地震などの災害の多いネパールで、子どもたちが安心して勉強に取り組めることを目指しています。

「災害に強い学校づくりプロジェクト」第3期で完成した校舎の様子

現在、対象校の子どもたちは、基礎工事がしっかりと施されておらず、倒壊の危険もあるような古い校舎での勉強を余儀なくされています。また、トタン屋根の学校は、雨になると雨漏りをする他、子どもたちは、屋根に打ち付ける雨の音で先生の声が十分に聞こえず、授業に集中できないと言います。</p

現在の校舎の様子

新しい校舎の建設で、天候に左右されずに勉強できる環境が整います。

また、このプロジェクトでは、校舎の建設だけでなく研修事業も行います。教員や学校運営委員会、PTA(保護者会)などに対し研修を行い、子どもにやさしい学校づくりのため、必要な知識を提供していきます。具体的には、子ども主体の授業づくりの研修、教材作りのワークショップ、防災研修などを行い、親に対して教育の重要性を伝える啓発活動も行います。

このように本プロジェクトでは、校舎建設と学校の教育能力向上というハード、ソフトの両面からの支援で子どもの教育環境を整え、出席率の向上を目指します。そして、社会的に不利な立場にある子どもたちの可能性を広げていきます。

子どもにやさしい学校をつくり、子どもたちの学習環境を整えるために、このプロジェクトにご協力くださいますよう、心よりお願い申しあげます。


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子どもにやさしい学校づくりプロジェクト


事業概要 このプロジェクトは、ゴルカ郡のダリットや少数民族、先住民族など、社会的に不利な立場の人たちが多く住む地域において、手洗い場やトイレを備えた校舎1棟を建設し、子どもの学習環境を整備します。また、4校において教職員への能力向上研修を行い、保護者や自治体への働きかけも行うことで、地域一体で子どもにやさしい学校を目指します。
支援対象 ネパール ゴルカ郡における公立校(小学校・中学校)4校に通う生徒、教員、学校運営員会、PTAのメンバー
協力団体 UNG(Unification Nepal Gorkha:ゴルカ郡で教育支援や衛生事業を行う現地NGO)
助成 日本NGO連携無償資金協力